Palm Vx

パームVxという電子手帳をご存じだろうか。今から約10年前に結構人気のあった電子手帳である。当時の草分けはシャープのザウルス。このパームは米国生まれで、スタイラスペンと圧力感知の液晶画面を持つ、当時としてはかなり先進的な大人のおもちゃであった。欧米でもかなり売れたようで、大柄な白人がものすごく小さいパームにチマチマとなにやら書き込んでいる図を出張先で良く見かけたものだ。海外出張と言えば、98年ころだったろうか、ガジェットなどというコ洒落た言葉が定着する前からチッサイものファンであったため、東芝リブレットなどを良く海外出張に持ち出していた。あの小ささにはやはり外人も驚いたようで、「それはなんだ?」と良く聞かれた。


さて、Vxが日本発売されてから少し時間が経過し、大分価格もこなれてきた頃に買ってしまった。それ以来ずっと使い続けている。主な用途は個人の機密情報管理と健康管理(スポーツクラブで泳いだ日の記録、日々の体重測定など)の記録を付けている。もちろん携帯(っていうかZero3)でも良いのだが、せっかく使い続けているし、入力も慣れているので、未だにやめられない状況なのである。そのなかでもHanDBaseというデータベースソフトはなかなか良くできていて、こいつがあるから未だに使っているようなものですね。携帯に機密情報を入力する気もしないし、機種変更は数年に一回くらいはするし・・。ケースも欲しいなと思い、首から提げられるストラップのついた「ビットマーク」社のものを選んだ。結局直ぐに首から提げるのはやめたが、ケースはずっと使い続けており、良い味が出てきたと一人喜んでいるのであった。

流石にもう十年選手なのでバッテリーの持ちが悪くなってきた。リチウムイオン電池の交換をやってくれるサービスもあるらしいのでそのうちやってみよう。こいつの周辺機器は結構いろいろなものがあって、一番重宝する物は単4乾電池二本で充電ができるチャージャー。あまり出番がありませんが折り畳みキーボードもギミック感に溢れており素晴らしい出来。一応ATOKも入れてあるので、日本語入力もそれほどストレスを感じなくできる(画面が小さいのはどうしようもないけど)。PCとの連動用にUSBケーブルなども用意されており(サードパーティーですが)、あのRS232C経由のクレードルを使わなくてもデータのやりとりが可能。最近ではヤフオクなどでも1000円くらいでたたき売られてますので、興味のあるかたは是非使ってみてはいかがでしょう。