戦略の本質、日本軍の小失敗

最近はPDF化に忙しく、本来の意味の読書がきちんと出来ていない。そんな中、文化の日に上記タイトルの2冊を読んだ。

戦略の本質 戦史に学ぶ逆転のリーダーシップ

戦略の本質 戦史に学ぶ逆転のリーダーシップ

戦略の・・では、まさに本来の意味の使われ方である軍事行動における戦略の意味を、過去の戦争からひもとくことを意図して編まれた図書。前半部分は事例をいくつか挙げて戦術、作戦戦略、大戦略などの階層分けを行い、その相互関係をつぶさに検証してゆき、その総括を後半部分で行うといった構成。さっと読むのであれば前半部分は流して、後半をしっかりと読めば良いだろう。「戦略」の本来持つ意味を考えれば、現首相の提唱する「戦略的互恵関係」などは意味不明のたわごとのように聞こえてならない。今朝のYouTubeへの衝突映像の流出に関しても、「なにやってんだか」と呆れるほかない。もっと過去に学ぶべきでしょうね。
そういう意味で2冊目の「小失敗」もとても意義深い著作である。