ニッポン秘境館の謎、全国お宝スポット魔境めぐり

同姓同名の多い「田中聡(さとし)」氏ではあるが、こちらは防衛省のお役人でも元プロ野球選手でも、読売新聞文化部の田中聡さんではない、きちんとした作家さんなのである。最初に読んだのはもう十年くらい前になるだろうか?アマゾンでの購入履歴が2003年になっていたので、その時期に間違いない。当時、かなり衝撃を受けた作品ではあった。非常に丁寧に取材が行われ、きちんと書かれているのである。今回、再度読み直してみて、やはりプロの作家は違うな、と改めて感じた。後半の天皇家埋蔵金脳科学までに話が及んでしまうところも、この人の懐の深さを認めざるを得ない。再度、今読んでも面白い。
もう一冊は、前者の参考資料として巻末にも挙げられている「別冊宝島378:全国お宝スポット魔境めぐり」。この当時の別冊宝島にはパンチがあった。この体当たり取材は見事というほかない。取材開始当時のネタ本としてとても重宝した。すでに消えてしまった珍スポも多数紹介されているので、資料としての価値も高いので、まだ未入手のかたは古本屋を巡って是非とも手に入れるように。