入学試験の季節です、この半年を振り返り・・・(第一弾)

怒濤の学士入学後の半年が終わった。噂通り、非常にきつかった。やはり覚えなければならない事項が、それこそ山のようにあり、もともと暗記力の良くないことに加え、年齢とエタノールによる海馬機能低下症のため大苦戦。まだ結果はきちんと出ていないが、ギリで2年生後期を乗り切れたことを期待したい・・・。
1月後半〜2月にかけては後期試験が目白押しだったため、ブログ更新などは最も後回しになっていたが、春期休業となり少し余裕がでてきたのでこの半年を振り返ってみるのもよかろう。本日はその第一弾。昨年の10月授業開始までにやっておけばよかったな〜と感じたことを挙げてみる。まず第一に、骨学と組織学の知識を入れておくこと。特に骨学は是非やっておくべきだった。10月の授業開始とともに、もの凄いスピードで解剖学の授業が展開して行く(午前中)とともに、午後は解剖実習で全く休む暇がない。当然実習の予習をしないと、実習中の口頭試問にも答えられないので、帰宅後はそのためにほとんどの時間をとられてしまった。その中でも学士編入者は骨学を全くやっていない(通常の2年生は前期にやっているので記憶が新しい)ので、筋肉や臓器と骨との位置関係を一から勉強するのにとても苦労したのであった。教科書でもあるグレイ解剖学や、以前から購入してあったネッター解剖学アトラス(これは立花隆氏推薦図書の一冊でもある)を紐解いても、なかなか実感が湧かなかった。
冬休みに、The Anatomy Coloring Book も買って塗り絵を楽しんでみたが、先日アマゾンで購入し、現在作成中の「ボーニー・人体骨格模型(ペーパークラフト)」はかなり良い。休みに入り「解剖実習の手引き」を再読しながら上記グレイとネッターを参照しつつ復習しているのであるが、どうしても三次元の骨格標本が手元に欲しくなった。そこで、「骨格標本」で検索すると、いろいろ出てきたが、値段が手頃であることと、自分でつくるというところがグッときたため、購入。今朝から頭蓋を作り始め脊椎・肋骨を作ったところで今日は終了。解剖実習を始める前にこれを作っておいたら、実際の解剖実習がどれほど楽になったことだろうと思いながら組み立てを行った。2Dの本とは全く違った意味でとても参考になるクラフト本であるうえに、完成した暁には勉強部屋に鎮座させることになるだろう。若干、説明が不親切なところもあるので、じっくり腰を据えてとりかかるのが正解。無理につなぎ目を押し込もうとすると壊れてしまうこともあるかも・・。

   

・上記ネッター解剖学アトラスは医学生でなくともできれば手元に置きたい一冊。立花隆の「ぼくらの頭脳の鍛え方」で紹介あり。

御塞神祭・山形県寒河江(さがえ)市

ペナント仲間タックンから情報を頂いた。先日、地元のニュースで報道された御塞神(おさいじん)祭。毎年二月の終わりに執り行われる奇祭らしい。松の木でできた男根を奪い合うということだが・・・。ネット上の情報はほとんど無かった。

転がる日本にバカ満ち足りて —あきらめの楽園へ

大黒秀一氏の著作。目の付け所はいいんだけど、どうもレポートのスタイルと文章が自分にはしっくりこない。珍スポへの「愛」が感じられないのだ。意図的にそういうスタイルにしているのであるのかもしれないが、紙面から誠実さが伝わってこないのである。「退屈巡礼」なる連載物があるようだったのでちょっと覗いてみたが、やっぱいまいち。本書を再読してみても印象は変わらなかった。

ニッポン秘境館の謎、全国お宝スポット魔境めぐり

同姓同名の多い「田中聡(さとし)」氏ではあるが、こちらは防衛省のお役人でも元プロ野球選手でも、読売新聞文化部の田中聡さんではない、きちんとした作家さんなのである。最初に読んだのはもう十年くらい前になるだろうか?アマゾンでの購入履歴が2003年になっていたので、その時期に間違いない。当時、かなり衝撃を受けた作品ではあった。非常に丁寧に取材が行われ、きちんと書かれているのである。今回、再度読み直してみて、やはりプロの作家は違うな、と改めて感じた。後半の天皇家埋蔵金脳科学までに話が及んでしまうところも、この人の懐の深さを認めざるを得ない。再度、今読んでも面白い。
もう一冊は、前者の参考資料として巻末にも挙げられている「別冊宝島378:全国お宝スポット魔境めぐり」。この当時の別冊宝島にはパンチがあった。この体当たり取材は見事というほかない。取材開始当時のネタ本としてとても重宝した。すでに消えてしまった珍スポも多数紹介されているので、資料としての価値も高いので、まだ未入手のかたは古本屋を巡って是非とも手に入れるように。
 

日本珍スポット100選

精力的に国内珍スポットを取材されている五十嵐氏の著作。ブログもかなり充実しており、現時点では更新のペースやウェブの使い方なども含めて国内屈指の珍スポハンターと言って間違いない。ブログは情報の整理やページの見やすさに難あり、と個人的に思っているのだが、五十嵐氏のページは比較的閲覧しやすい。アラカワさんの新規取材レポが発表され得ない今、女性珍スポハンターの頂点に位置するものと思う。

北海道・産業遺産の旅

これも大分前に古本やで見つけ、上ノ国町の鉱山跡地(ロケット群)を見に行くきっかけになった本。さすがに出版時期が大分前なので情報が古くなっているが、データとしては貴重。もう一点、「札幌の秘境」も面白い。ウェブで公開しているものとほとんど同じ内容ではあるが、手元に置いても良し。ウェブ調査していたら、風景印でめぐる札幌の秘境、などという続編も同じ著者(青木氏)が発表しているようだ。

  

珍寺大道場、大仏をめぐろう

神社仏閣も珍スポ取材の大きなウェイトを占める。「珍寺大道場」は小嶋独観氏の総力取材が大いに楽しめる一冊。突撃ガイドとしては、お寺初心者にはちょっとつらいが、読むだけでも十分に笑える。本当に独観氏は文章が上手い。
「大仏をめぐろう」坂原氏の著書。これも日本全国の巨大仏をこよなく愛する著者だから残せた一冊。よくまとまっています。本当はニカがこういうのを出したかった・・・。