生命科学関連

こちらは先に述べました通り、アドバンス生命科学を一回り終わらせたあと、二回り目に入りながら、同じくKALSの「実践生命科学」をスタートさせました。流石にほぼ編入試験問題がそのまま利用されているので、ホネがあります。予習をしないでDVD講義を受けるのはまったく意味がないので、少なくとも自分で問題を解いた後、望ましくは解答をみて周辺を抑えたあとで講義をうけるのが理想です。また講義中に頻繁に参照する要項集は編入試験受験生必携のアイテムといっても過言ではありません。各項目が非常によくまとまっていますし、巻末に挙げられている参考図書が非常に充実しているのでKALSの講義を受けられないかたでも、要項集は手に入れた方がよいと思います。その参考図書に挙げられている、「医学を学ぶための生物学」。

受験中ではありませんが、最近手に入れてざっと内容を確認したところ、これがとてもわかりやすい。受験用につくられているわけでなく医学部一年生用の教科書ですが、編入試験で求められている内容にかなり近いので手元に置いて参照するには良いと思います。要項集の代わりにはなりませんが図や表などもあるので、補完する参考書としては持っていて損はない一冊。
細胞生物学全般では、周りの受験生ではエッセンシャル細胞生物学を使っているかたが多かったのですが、私は大学時代に購入した「細胞の分子生物学(なんと第3版ですが)」を持っていたので、それで十分でした。もっとも、自習で使っていた大学図書館で最新版のMBCをちょこちょこ参照していましたが・・・。どうせ買うならMBCのほうが入学後も使えるのではないでしょうかね。
 

分子生物学を一通り学んでいるなら、すこしレベルの高い「分子生物学講義中継(上・下)」がお勧め。
  
普通の教科書とは違う文体で書かれているので、読みやすいかと思うかもしれませんが、内容はその文体に似つかわしくなく高度なので注意が必要です。まずはPart 0をしっかり読み込むことが先です。Part �は最近手に入れてパラパラめくってみると、これもかなり良さそう。余裕があったらこちらも参考にしてください(あまり余裕のある受験生などいないと思いますが・・)。

神経生理学や内分泌などの参考書として「シンプル生理学」も是非手に入れていただきたい一冊。入学後でも役に立つ、というコメントはまさにその通りです(実際にはもっと分厚い「ギャノング」や「標準生理学」が教科書指定されますが、「シンプル」は本当に要点がコンパクトにまとまっています)。シンプルシリーズでは、「シンプル生化学」もお勧めです。
 

このほか、高校時代および「本来の」受験時には生物を選択していなかったので、高校生物を俯瞰する意味でも「理解しやすい生物」

はお勧めできます。図版が多いしとてもカラフルでわかりやすい。しかもあの発生生物学の大家であられる浅島先生も監修者のひとりであるので安心して使えます。多少版が古くても良いので手元にあると何かと便利です。

参考書ではありませんが、やはり困ったときの「生化学事典」ですね。生命科学の勉強だけでなく英語学習時にもそばに置いて、すこしでも疑問が生じたら、この事典に戻ってくることです。その積み重ねであやふやな知識が少しずつ整理されてきます。次の版では是非電子化して欲しい物です。

以上、生命科学分野で役だったなと実際に感じた図書類を挙げました。これもKALS人気講師である井出先生の言ですが、信頼できる新書類(中公新書ブルーバックスなど)はどんどん読むべし!は全く同感です。問題集や参考書とは違った角度から生命科学分野の知識を強固にしてくれます。次はこういった読み物分野でのお勧め図書を紹介します。