2012年医学部学士編入学試験

この半年強、努力した甲斐がありました。無事、旭川医科大学の合格通知を頂くことができました。これでニカ家のページや本ブログを更新する心と時間の余裕ができます。会社勤めをやめ、医学部学士編入学試験受験を決意したのが2011年10月。そこから仕事の引継や身辺整理を行い、退職前の休職期間に入ったのが12月前。近くの大学図書館に2月末まで通い、3月からは自宅に籠もりひたすら受験勉強の日々でした。5月後半の福井大学医学部を皮切りに、毎週の様に全国の医学部を受験しているうちに6月が過ぎ去りました。正式には6月20日をもって退職したのですが、二次試験(面接)の準備や、全滅だった場合の後半戦の試験準備などをしているうちに、いよいよ合格発表の日。大学の公式ページPDFの中に自分の受験番号を見つけたときには流石にホッとしました。

受験勉強期間中、協力していただいた皆様に感謝いたします。

さて、この半年間、どのように受験準備を進めてきたのかについて、自分の過去を振り返る意味も込めてブログに残しておきたいと思っています。特に、かなり歳をとってからの受験を考えている方の参考になれば幸いです。っておまえは何歳なのだ、ということですが、40代半ば、ということで正確な歳は勘弁してください。

まずは、バックグラウンドということで、理科系大学院(修士)でタンパク質の高次構造研究などを行い、卒業後、大手化学?メーカーの研究所で、これまた組換えタンパク質の生産系開発を十数年行い、昨年、医学部受験を決意し準備を始めた、といったところです。ですので、分子生物学は一通り学んでいたつもり。また英語は学術論文を自主的に読むのは当たり前の職場でしたので、学術論文はそこそこ読めるといった状況から受験準備開始でした。

在職中にいろいろありまして、自分の生き方をもっと見つめ直そうと思い、既読の「7つの習慣」および「TQ Time Quest」を読み直し、医者になるならこれが最後のチャンスであったので受験を決意。仕事をしながらの準備では、仕事も受験も中途半端になると考え、自分のわがままとは思いながら会社側に意向を伝えました。そういう意味で上記二冊は私の人生を左右した書籍といえるでしょう。

TQ―心の安らぎを発見する時間管理の探究

TQ―心の安らぎを発見する時間管理の探究

  • 作者: ハイラム・W.スミス,Hyrum W. Smith,黄木信,ジェームススキナー
  • 出版社/メーカー: キングベアー出版
  • 発売日: 1999/01/01
  • メディア: 単行本
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TQは原著でもざっと読みました。

勉強を始めるにあたり、やはり戦略・戦術をしっかり立てて置くことが重要なのは言うまでもありません。医学部編入試験は人気が高いので、合格体験記や準備のための書籍は山のようにあります。その中で、外せないのが、「医学部学士編入をめざすあなたへ」。

医学部学士編入をめざすあなたへ (赤本ポケットシリーズ)

医学部学士編入をめざすあなたへ (赤本ポケットシリーズ)

一人の合格体験記ではなく、何人もの学士編入学試験合格者の情報がミックスされており、非常に参考になりました。また少し値は張りますが、「医学部受験の総合的研究」も是非手にとって欲しい一冊。
医学部受験の総合的研究

医学部受験の総合的研究

受験するまでの情報に止まらず、医学部で受ける教育や、その後の研修医制度などについて理解が深まります。編入学試験などより、入学してからの勉強のほうが何倍も大変だ、という記載もあり、今からビビっておりますが・・・。

勉強開始してから出会った本ですが、「16倍速勉強法」

16倍速勉強法 (光文社ペーパーバックスBusiness)

16倍速勉強法 (光文社ペーパーバックスBusiness)

も、なかなか面白い。モチベーションが上がります。情報整理や文書作成に関しては「知的文書とプレゼンテーション」が面白い。黒木先生の本はどの本も読み応えがあります。
知的文章とプレゼンテーション―日本語の場合、英語の場合 (中公新書)

知的文章とプレゼンテーション―日本語の場合、英語の場合 (中公新書)

今回は、本編に入る前までのご紹介までにしておきます。